審査に落ちるよくある原因として一番大きく挙げられるのは、まず信用事故になります。もし、過去に返済が滞ったことがあるとか遅延があったりしたなどといった心当たりのある人は、要注意です。
次に年収が極端に低い場合は審査に落ちてしまうこともあります。例えば派遣やアルバイトなどで年収が50万円だったり、もしくは100万円だったとします。そこから、さらに返済に充てるお金の余裕がないと判断されてしまった場合、審査に落ちてしまうことがあります。
また、意外に盲点なのが勤続年数になります。まだ、勤め始めて1カ月や2カ月しか経過してない場合も落ちてしまうことがあります。
その他にも他社に借入があって、総量規制が超えてしまっている場合も審査に落ちてしまう可能性があります。総量規制を超えた借入が他社にある場合は、ほぼ確実に落ちると言っても過言ではありません。
さらに、スーパーホワイトと呼ばれる過去にローンやクレジットカードを持ったことのない30歳以上の人は審査に落とされる事があります。一見、何も問題のないように見受けられますが、スーパーホワイトの人達は過去の金融事故や偽装、なりすましなどを疑われてしまうことがあるからです。
審査通過率をアップされるテクニック
では、審査に落ちないようにするためにはいったいどうしたら良いのでしょうか。
まず、信用情報に自身の事故情報がある人の場合は、必ず信用情報機関に情報を開示してもらう必要があります。もしくは、審査に通過するかどうか不安のある人も一度問い合わせしてみると良いでしょう。そこで、過去の自分の実績を見て、改善点を見出し、対策を立てていく必要があります。
次に、年収が極端に低い場合はまずは安定した職に就くことが一番望ましいです。実は高収入云々よりも、毎年確実に定収入がある人の方が意外に審査に通りやすかったりもします。ですので、高い月収や年収を目指すのではなく、安定した職に就くことをお勧めします。
そして、勤続年数が短い人の場合は、転職する前にローンを申し込んでしまっておくか、もしくは勤続期間がある程度経過した後に申し込むようにしましょう。とはいっても、今日明日中に融資が必要な人もいるかもしれません。そのような場合は、比較的審査の通りやすいローン会社を前もって調べておくと良いでしょう。
他社に借入があって、総量規制を超えている人の場合はまず、そちら返済から進めていきましょう。総量規制を超えている場合、審査はほぼ通りません。ですので、次の借入を考える前にまずは今の借入を返済することが優先です。できれば、借入先を何社も作るのは止めておいた方が良いでしょう。
またスーパーホワイトの場合、まずは比較的カードの審査に通過しやすいところでカードを作り、例えば電気代や携帯電話代などをカードで引き落とすようにして、利用履歴を作ってしまいましょう。そうすることで、信用というものが付いてきます。
余談ですが、スーパーホワイトと呼ばれる人達は住宅ローンを組む時も審査に通りにくくなってしまいますので、利用履歴を作っておくことは大事です。
クレジットヒストリーに注意
クレジットヒストリーというのは、過去のクレジットカードやカードローンの使用履歴の事になります。通称クレヒスとも呼ばれるクレジットヒストリーですが、内容があまり良くないと審査に通りにくくなってしまいます。
では、どうすれば良いクレジットヒストリーを作ることができるのでしょうか。それは、まずクレジットカードを使ってできるだけ買い物をしていくことから始めます。できれば、一枚のカードに絞ってもらって決済額を集中させると良いです。
そして、できれば一括返済を心がけ、カードローンの残高は減らしておくようにしましょう。また、支払い遅延は信用を作る上でかなり重要視されます。「銀行の口座にお金を入れておくのを忘れた」では済まされません。
もちろん、人間ですから忘れる事は誰だってあります。ですので、遅延してしまった場合でも、できるだけ早く支払いをしてしまいましょう。
申し込みブラックに注意
申し込みブラックというのは、誰でも陥る可能性があります。というのは、短期間のうちに、複数のキャッシングやカードローン、クレジットカードの申し込みをしてしまうと、一定期間、審査に通らなくなる、もしくは通りにくくなってしまうからです。
ですので、今までローンを組んだことがない人はもちろん、返済時に遅延したことがない人でも申し込みブラックになってしまう可能性はあるのです。では、どうしてこのようになってしまうのでしょう?
それは、貸し手の立場に立ってみることでよく分かります。例えば、自分にお金を借りる友人が居たとして、自分だけに借りたいという人、他の人にもたくさん貸してと言っている人、どちらにあなただったら貸したいと思いますか?
多くの人が前者を選ぶと思います。後者の場合、本当に返済されるかどうか不安になりますよね。ローン会社も人間と同じです。複数の申し込みを短期間でしてしまうと、「この人は本当に返済できるのだろうか?」と疑問を抱いてしまいます。
ですので、短期間の間に多重申し込みはしてはいけません。「短期間ってどれくらいなの?」って思うかもしれませんが、一概にこのくらいというのは会社によって違うので言えませんが、1か月に1社ぐらいと考えておくと良いでしょう。
また、虚偽の申告も厳禁です。例えば、他の会社から借入をしているのに、新たにローンを申し込む時に「申し込んでない」と記入しても、会社側はローンの実態を把握しています。その理由は記録が全て残っているからです。
さらに、ローンを組んだ時だけではなく、申し込みをした記録も残っています。ですので、嘘を付いたところで、バレないという事はありません。この事は是非覚えておいて下さい。
それでも、もし申し込みブラックになってしまったら、最低でも半年は時間を置く必要があります。どの信用情報機関でも最低半年と言われているので、もし、申し込みブラックになってしまった場合は、情報が消えるまで新規申し込みを行わないようにしましょう。
以上、カードローンの審査に通らない場合について話してきました。
必ず通らないのには理由があるので、審査を通す前にしっかりと自分の状況を把握しておく必要がありそうです。
過去に自分の信用を傷つけてしまった経験のある人は、早めに対策を立てておきましょう。